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やさしいビジネス原稿の書き方

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毎日仕事で原稿を書いている方法をまとめました。(本記事の焼き直しです) 

気付けばずいぶん長い間文章を書く仕事に携わってきました。学生のときは編プロでバイトをしていて、400字600円の原稿料でアエラ別冊宝島にデータ原稿を納品していたのですが、それから10ウン年たって、なんとか食べられるぐらいの原稿料はいただけるようになりました。

(ほんとうに、いつもありがとうございます>発注先の皆さま)

原稿を書く仕事は、人の営みを言語化して他者に伝えることです。特にビジネス領域の文章執筆は、社会の暗黙知形式知にして、知識の資産を蓄積するという、大変価値がある仕事だと思います。文章に苦手意識を持っている方も少なくはないようですが、順を追えば、基礎的な文章は誰にでも書けるはずです。

以下に、私の原稿の書き方メモを公開します。

(この投稿は、状況に合わせて修正をしていくつもりです)

0.道具

・取材時はICレコーダーを2つ用意します。(一つはバックアップ用です)
 1.SANYO ICR-S280RM(メイン。とても軽くて使いやすい。販売終了になったのが惜しまれます)

 
 2.Panasonic RR-XS455(サブ。音が良すぎてちょっと起こしづらい) 

パナソニック ICレコーダー 4GB ホワイト RR-XS460-W

パナソニック ICレコーダー 4GB ホワイト RR-XS460-W

 

・文字起こしにはokoshiyasu2、執筆には秀丸エディタを使っています(vimではありません)。

okoshiyasu2

秀まるおのホームページ(サイトー企画)−秀丸エディタ

1.文字起こし

・まずはインタビューの音源を聞いて、文字起こしをします。

・丁寧に、特に固有名詞は間違いの無いよう起こしましょう。

・人が話している雰囲気を伝えるようなアウトプットの場合は、話の間合いなども含めて起こします。そうではない場合は、内容がつかめる程度の起こし方(ざっくりと起こす)でもよいです。

・「あの」「えっと」などは書き起こさなくてもかまいません。

・私は1時間の音声を2~3時間で起こします。それぐらいのスピードで文字起こしができれば、仕事になるのではないかと思います。

・okoshiyasuにはキーボードショートカットを設定します。私はf8に巻き戻し、f9に再生・一時停止を設定しています。(それで十分かと)

2.文字起こしから重要な場所をピックアップする

・私は文字起こしをプリントアウトして、重要と思う部分に蛍光ペンで線を引くようにしています。

・ペンを引いた部分を別のテキストファイルにコピペします。

・この部分を組み合わせて、原稿の骨組みを作っていきます。

3.構成を考える

・コピペ先のテキストファイルには、重要な部分が羅列されていますので、これを見ながら全体の構造を考えます。

・同じことを言っているところは、一つにまとめます。

・別の紙に構成を書き出すことも多いです。

・はじめてその企業や対象について聞く読者さんにも理解がしやすいように、話の順番には気を付けましょう。一般の小説やエッセイでは、読むにしたがって理解が深まる流れが好まれますが、ビジネス文章では、はじめに結論を書き、そのあとに起承転結が来るような書き方が好まれます。

・文章は、完結明瞭を重視してください。

・勝手に憶測でものを書くのはやめましょう。ライターはイタコ業のようなもので、飽くまでも聞いた文章を素直にまとめることが大切です。

・もちろんある程度読者の理解を促すために、書き手が内容を補完をすることは必要です。

・仮のタイトルや見出しもこの段階でつけます。

・私は秀丸のアウトライン解析を使っています。

#は大見出し
##は小見出し
###は小見出しのさらに下の階層

として文章にタグをつけて、ブロックごとにまとめるようにしています。

 構成については、文章を図式化してまとめるのがおすすめです。以下の本が図式化についての参考になるかと思います。

ロジカル・コミュニケーション

ロジカル・コミュニケーション

 

また、以下の記事も、「文章の構成」を考える上で参考になります。

cakes.mu

4.文章として整える

・ここが一番技術が必要なところなのかもしれません。バラバラな言葉を文脈がつながるように修正し、日本語として不自然ではないようにします。

・とはいえ、3.ぐらいまでのところでだいたいの作業は完了しているのではないかと思います。最後の仕上げです。

・装飾的な表現や形容詞はあまり使わないように気をつけましょう。

5.全体を読み直し推敲する

6.タイトルや見出しを整える

以上。


思えばこれまでたくさんの先輩たちに原稿を見て直してもらってきました。商業界にいたときには、先輩から原稿に赤をガンガン入れられましたし(ありがたいことです)、その後のITの会社ではそもそも理論的にものを書けない部分を矯正してもらったように思います。ほんとうにラッキーなこれまでの仕事人生でした。(プログラムの書き方を学んだのは、情緒的なものしか書けなかった自分にとっては、大きな転機でした。そのことによって、情緒的な書き方ができなくなったようにも思いますが)

「書き方」と「書けるテーマ」の2つが身につけば、結構強いです。文字の力で世の中をよりよい方向へ進めたり、自分の生活をよくしたりすることができるのではないかと私は信じています。

昔はペンは剣より強しといったけど、今はパソコンは剣より強しなんですよね…。